地学基礎 攻略法
出題傾向
過去3年間の8月試験及び11 月試験の出題傾向を掲載致しております。地学基礎の場合,同じ年度においては8月試験と11 月試験で同じような範囲からの出題が多く見られます。しかし,年度や回によって出題内訳のバランスが変わることもあるので,大問によっては前回と全く違う範囲から出題されることもあります。過去の出題をよく見てどのようなバランスで出題されているかを確認の上,学習を進めてください。
出題内容 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 配点 | |||
第1回 | 第2回 | 第1回 | 第2回 | 第1回 | 第2回 | ||
宇宙における地球 | 合計20問の出 題で大問ごと にほぼ均等な 出題数及び配 点となる。(5点 ☓20) |
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1.宇宙のすがた | 大問1 | 大問1 | 大問1 | ||||
2.太陽と惑星 | 大問2 | 大問1 | 大問1 | ||||
3.太陽系の中の地球 | 大問2 | 大問2 | |||||
地球の活動と移り変わり | |||||||
1.地球の形と大きさ | 大問2 | 大問2 | |||||
2.地球内部の層構造 | |||||||
3.プレートの運動 | 大問3 | ||||||
4.火山活動と地震 | 大問3 | 大問3 | 大問3 | 大問3 | 大問3 | ||
5. 地層の形成と地質構造 | 大問4 | 大問4 | 大問4 | ||||
6.古生物の変遷と地球環境 | 大問4 | 大問4 | 大問4 | ||||
大気と海洋 | |||||||
1.地球の熱収支 | 大問5 | 大問5 | |||||
2.大気と海水の運動 | 大問5 | 大問5 | 大問5 | ||||
3.日本の気象・自然環境 | 大問5 |
出題内容と対策
大問1はほぼ毎回,天体・宇宙の範囲から出題されています。内容も宇宙のはじまりから太陽,惑星,月,彗星 など広範にわたっています。この中で特に重要となるのは太陽に関する内容です。過去の出題をみても頻出事項 と言えるので,まずは太陽についてしっかり学習した上で,他の範囲を見ていくようにしてください。また,天 体の範囲では距離を表す概念などいろいろな単位が出てくるので,このあたりはまとめて整理した上で覚えるよ うにしましょう。
大問2は年度や回によって出題内容が大きく変わる可能性があります。天体の範囲から出題される場合と,地質 の範囲から出題される場合に分かれます。地質に関する内容は大問3及び大問4でも出題されるので,ここで何 が出題されるかによって試験の出題バランスが大きく変わります。ただし,どちらの範囲から出題される場合で も主たるテーマは地球に関する事柄になるので的は絞りやすいということが言えます。天体としての地球,地球 の大きさや形,内部構造など重要事項をおさえるようにしましょう。
大問3は地質の範囲の中でも特に火山・地震に関する出題が非常に多く見られます。火山については分類やマグ マの性質,火山の分布などさまざまな内容が出題されています。地震についてはそのしくみやプレートの移動に 関する内容も含まれます。これらの内容については事例などもよく出題されているので,過去の問題で資料など をしっかり確認してください。また,災害に関わる自然現象でもあるため自然災害に関する知識が問われる可能 性も考えて学習してください。
大問4は地質の範囲からの出題となりますが,特に地層の形成や地質構造,岩石といった地質の成り立ちに関わ る内容を中心に出題されています。そこでは古生物の化石と地質時代の区分に関する知識も問われます。少し範 囲が広くなりますが用語などを意味も含めてしっかり覚えるようにしましょう。
大問5は毎回,大気と海洋の範囲から出題されています。この単元は大きく分けると,「地球の熱収支」と「大気 と海水の運動」の2つの範囲になり,いずれかの内容が出題される可能性が高いのですが,それに関連した日本 の気象や自然現象に関する内容が出題されることもあります。地学の出題全体の中では占める割合が小さい単元 ですから重要事項のみに絞って学習すると効率的です。