化学基礎 攻略法
出題傾向
過去3年間の8月試験及び11 月試験の出題傾向を掲載致しております。化学基礎の場合,同じ年度においては8 月試験と11 月試験で同じような範囲からの出題が多く見られます。各単元において重要項目は概ね決まっていま すが,物質の種類や問われ方,実験などはさまざまなパターンがあるので,過去の出題をよく見てどのような問 題が出題されているかを確認の上,学習を進めてください。
出題内容 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 配点 | |||
第1回 | 第2回 | 第1回 | 第2回 | 第1回 | 第2回 | ||
大問1 化学と人間生活 | 20点 | ||||||
人間生活の中の化学 | ● | ● | ● | ● | ● | ||
化学とその役割 | ● | ● | |||||
物理変化と化学変化 | ● | ||||||
物質の三態 | ● | ● | ● | ||||
純物質と混合物 | ● | ● | ● | ● | |||
元素の検出 | ● | ● | |||||
大問2 物質の構成粒子 | 20点 | ||||||
化合物と元素 | ● | ||||||
原子の構造 | ● | ● | ● | ● | ● | ||
元素の周期律と元素の性質 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
大問3 物質と化学結合 | 20点 | ||||||
イオンとイオン結合 | ● | ● | ● | ● | ● | ||
金属と金属結合 | ● | ● | ● | ● | ● | ||
分子と共有結合 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
大問4 物質量と化学反応式 | 20点 | ||||||
物質量 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
化学反応式 | ● | ● | ● | ● | |||
大問5 化学反応 | 20点 | ||||||
酸と塩基 | ● | ● | ● | ● | ● | ||
中和反応と塩の生成 | ● | ● | ● | ||||
中和滴定 | ● | ● | ● | ||||
酸化と還元 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
金属の酸化還元反応 | ● | ● | ● | ||||
さまざまな酸化還元反応 | ● |
出題内容と対策
大問1は化学と人間生活の関わりに関する出題です。プラスチックや金属など身近な素材についての知識が問わ れます。しかし,近年は出題内容も広がってきており,物質に関する基本事項なども出題される傾向があります。 例えば,物質の三態や元素の検出,実験などが挙げられます。これらを含めて基本事項を整理した上で学習する と効果的です。
大問2は物質の構成に関する出題になりますが,主に原子の構造や周期表を含めた元素の性質に関する内容が問 われます。主な元素については周期表でしっかり確認しておく必要があります。また,原子番号,質量数,電子 の数など重要項目についてはしっかり数字の見方などを理解しておいて下さい。繰り返し問題演習をこなしてい けば,自ずと頭に入ってくる内容なので,しっかり練習しましょう。
大問3は大問2と同様に物質の構成から出題されますが,その内容は主に化学結合に関する範囲です。イオン結合, 金属結合,共有結合についてほぼすべての内容が出題されますから,金属の性質やイオン結晶,金属結晶などの 知識も合わせて覚えるようにして下さい。化学結合も物質に合わせてさまざまな種類があるので,覚えるのが大 変ですが繰り返し復習を重ねて少しずつ暗記するようにしましょう。
大問4は物質の変化から出題されます。その中でも特に物質量に関する内容が中心になります。原子量,分子量, 式量の他,溶液の濃度についても出題範囲になります。ここでは物質量に関する計算問題も出題されるので,基 本となる公式を覚えてしっかり問題演習をこなして対策する必要があります。化学反応式も含め範囲が広い単元 ですから少しずつ学習を進めて下さい。
大問5は大問4と同様に物質の変化についての出題になります。しかし,その内容は化学反応に関するさまざま な知識を問う出題になります。重要項目は酸と塩基に関する内容です。この部分をしっかりおさえた上で,中和, 酸化還元の内容を学習するようにして下さい。とにかくさまざまな化学反応式がでてくるので,混乱することも ありますが,重要な化学反応についてはしっかり反応式を覚える必要があります。さらに係数や酸化数なども問 われるので考え方をきちんと理解して,問題演習を行うようにしましょう。